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 中医学の五味 ⑤鹹味


中医学の五味 ⑤鹹味


北習志野 オイル整体専門店

アロマサロンカモミールの空志南です。

 

 最後、塩辛い味を解説します。塩辛い味は中医学で鹹味(かんみ)といいます。排泄を促す効能と固まっているものを柔らかくする効能があります。「傷寒論」の中に大承気湯(ダイジョウキトウ)という方剤(ほうざい)があります。その中の生薬芒硝(ボウショウ)は塩辛い味がします。便秘を解消することができます。

 

 また、結節やしこりなどの硬い病的生成物を軟化・分散させるために、鹹味の薬が使われます。 例えば、甲状腺結節(けっせつ)、乳房結節、癌などは硬いしこりになっていることが多く、これらのしこりを塩味の薬を使って解消することができます。

 

 《本草新編》に海藻についてこのような記録があります。「海藻は海で生まれ、塩辛い味がします。塩辛は硬さを和らげることもできるので、硬い病気を取り除く専門家」です。例えば、海藻玉壺湯(かいそうぎょくことう)という方剤があります。甲状腺の結節を治療するに使います。