揉まない解さない筋膜調整体験談①

北習志野　オイル整体専門店

アロマサロンカモミールの空志南です。

筋膜調整の実践談

症例①　左右股関節の可動域不均等―ポイントは腹直筋

実践日：2022年10月18日　職業：ダンサー　年齢：30代　ダンス歴2２年　性別：女性　

主訴：左股関節の可動域は右より狭い

1．観察

　今朝、ラテンダンスをされている方はご来店しました。主訴により股関節を8の字をする時、左股関節の可動域は右より狭い、特に左股関節を後ろへローテーションをする時。

　音楽に合わせて両脚を動かさずに、クカラチャをしてもらいました。観察によれば、可動域は制限されているのは股関節だけではなく、同じ側の肩（肩甲骨を含む）の動きも右肩と同じような軌道に乗れない。しかし、本人は分かっていてもあまり気にしていない。なぜならば、肩の可動域は自分で何とかできる、股関節の可動域は自力で調整できないって。

２．問題点を発見

　今回、揉まない解さない筋膜調整を実践した。通常の整体と違って、この筋膜調整は施術者が施術をしません。筋膜の問題点を見つけて、お客様を自分の身体と会話する状態に誘導します。そして、身体の声に従って、自動的に筋膜を回復してもらうのは私の仕事です。

　ということで、私にとって最初の挑戦は筋膜の問題点を見つけることです。この問題点はお客様が身体と会話するきっかけにもなるので、とても重要です。昔ダンスセラピーを学んだ知識を借ります。相手の動きを真似すれば、その人の状態が分かるので、私も彼女と同じように可動域は不均等の動きを数回真似したら問題点が見つかりました。

　左の股関節を引いて右の股関節を送り出した時、私は彼女の了承を得って左の腹直筋を軽くセンターの方向へタッチしたら、ギャーと叫んでいた。確かに強く触られていないのに激痛だったとその後彼女はそう言った。

　問題点を見つけてから次のステップ筋膜の自動修復段階に入ります。彼女の右手で左腹直筋の痛点を軽く押さえながらさっきの動きを半分のスピードで続けてもらう。4，5回繰り返すと左の股関節はだんだん右と同じ可動域で回せるようになりました。これは筋膜を修復するポイントが正しい証拠です。筋膜の修復作業はこれからです。

３．筋膜の自動修復

私：さっき腹直筋の痛点に集中して、ゆっくり呼吸して、そこの痛みはじわじわ筋膜に沿って広げていきます。その痛みを追いかけてみてください、どこまで広げましたか？

彼女：胸に、首の後ろ（彼女の動きから見ると、左の僧帽筋を指している）

私：よかったです。これから自分の呼吸を忘れて、身体に任せて、その感覚を追いかけてください。

彼女の頭は左に倒して、胸は右側にずらして、だんだん重心を下ろしてしゃかんできた。その動きは続けて上半身の体重は右足をだいぶ超えて、ありえない角度まで伸びました。後ろ彼女の姿を見守っている私はドキドキし始めた。8㎝のピンヒールを履いている彼女を捻挫させちゃいけない。もし倒れたら私はどこから彼女を守れば怪我しないのか、短時間でたくさんの考えは頭に浮かんできた。しかし、バランスを崩れる前に決して彼女の身体を触れちゃいけません。触れたら筋膜の自動修復は中断されてしまう。幸い、彼女は倒れなかった、背中を丸めて動きから見ると、筋膜の自動修復は胸椎と頸椎に戻しました。胸椎と頸椎を動かしながら徐々に立ち上がって、彼女は眼を開けた。ここまで筋膜の自動修復は完了しました。

この間音楽をずっと流していましたが、彼女は完全に音楽を無視して自分の世界に入っていたようです。再び、音楽のリズムに合わせて8の字をすると、股関節も、肩も左右同じ可動域で動けるようになりました。筋膜の位置を戻したけれど、長年筋肉の癖がありますので、続けて癖を治す練習が必要です。そのまま、彼女は「新しい」身体になれるまで5分間練習し続けました。

４．自分の世界

　先程、どこに行きましたかと私は冗談交じり(まじり)に彼女に尋ねました。彼女はまだこの奇妙な体験を完全に理解できていないようです。何が起きていた、そしてなぜその夢のような画面を見てから自分の身体の可動域は回復されました。しかも肩の回復は最初から期待していなかったのに、なぜ肩もスムーズに動けるようになりました。

　さっきどんな画面を見られましたか？私は続けて尋ねた。

　さっき私の左半身は右半身と会話する画面を見ました。右半身は強すぎて、いつも威張っていた。右半身は左半身に謝って、そして左半身は右半身を許した。

　では、今回筋膜調整の体験は如何でしたか？

　正直にいうと、よく理解できないけれど、身体はとても楽になりました。特に可動域の問題を解決できたので、大満足です！たまに頭痛と首痛もあります、次回は同じやり方で首痛を解決していただきたいです。