春の養生法

北習志野　オイル整体専門店

アロマサロンカモミールの空志南です。

『黄帝内経・四気調神大論』秋の養生法

「原文」

　秋三月．此謂容平．天氣以急．地氣以明．早臥早起．與鶏倶興．使志安寧．以緩秋刑．收斂神氣．使秋氣平．無外其志．使肺氣清．此秋氣之應．養收之道也．逆之則傷肺．冬爲飧泄．奉藏者少．

秋三月．此謂容平．

　この文章で秋の時間帯と秋の様子をざっくりで紹介しました。

秋の三ヶ月は立秋以降、旧暦の七月、八月、九月この三ヶ月を指します。「容平」の容は万物の形態、様子を指します、平は安定している状態という意味です。即ち、秋は万物が落ち着き、夏のように盛んでいなくなり、収穫(しゅうかく)や熟成の時期になりました。

天氣以急．地氣以明．

　この文章は秋の気候の特徴を紹介しました。

秋風が来ると、空気がさわやかで、夏の湿気が一掃され、空も地面(じめん)も全体的にとても澄んでいます。

　この後、秋に相応しい生活スタイル及び行動の仕方を教えてくれました。

① 早臥早起．與鶏倶興．

　この時人間の生活リズムは鶏と同じ早めに就寝して早めに起きます。

② 使志安寧．以緩秋刑．

　安定した、穏やかで平和な、落ち着いた心の状態を保つことにより、秋の冷たい空気が体に及ぼす影響を和らげることができます。「秋刑」は生命力を弱らせるエネルギーまた、万物が枯れるという秋の特徴を指します。

③ 收斂神氣．使秋氣平．無外其志．使肺氣清

　神気を取り入れることにより心は穏やかになり、夏頃外に向ける活発な行動と気持ちは秋になると少しずつ内側に向けるようにして、五臓の肺は清らかな状態を保つことができる。

此秋氣之應．養收之道也．

　これが秋の特徴に応じる、「収め(おさめ)」という養生法です。

逆之則傷肺．

　そうしなかったら、肺気、所謂肺の機能は被害されます。肺の機能は宣発と粛降機能だけではなく、身体全体は気を収める機能も含めます。具体的に表れる症状は咳です。そして長く続きます。

冬爲飧泄．奉藏者少．

　冬になると、「飧泄」という症状が現れる。即ち食べたものは消化できなくて、そのまま排泄される。そうすると栄養は身体に吸収されなくて、身体の活動に供給(きょうきゅう)できるものも少ない。

注：

宣発（せんぱつ）：上昇して広く行き渡らせる意、呼吸により体内の濁気を排出、脾からの水分と栄養物を全身に散布し、汗を体外に排出する機能。　

粛降（しゅくこう）＝清粛、清潔、下降という意味。自然界の清気を吸入した清気と脾からの水分と栄養物質を下に降ろし、肺と呼吸器にある異物を取り除き清潔に保つ機能。

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