五液(涙、汗、涎、涕、唾)の涙と涕について補充説明
北習志野オイル整体専門店
アロマサロンカモミールの空志南です。
「五液(涙、汗、涎、涕、唾)の涙と涕について補充説明」
2021年05月18日(火)1:50 PM
先日、五液について質問をいただきました。
時代の背景が違うと文字の意味が変わりますので、
文字の意味から補充説明。
中医学で五液はそれぞれの臟に関連していることはセミナーで解説しましたが、ここで略します。
しかし、中国の古代文学の中で、涕の使い方は色々あります、
中医学の解説と矛盾しているではないですか?
まず、「涕」は一番ややこしいです。
調べた情報によると、先秦時代、「涕」は涙の意味です。
「涙」という文字はその後できたので、
その後は「涕」と「涙」は両方ともなみだとして使われていました。
例えば、《荆轲刺秦王》の文章の中で“樊将军仰天太息流涕。”
(樊将軍は天に向かって泣きながら大きなため息をした)。
ここの涕はなみだという意味です。
動詞の場合は、泣くという意味です。
しかし、もっと近代になると、
だんだん「涕」は鼻水の意味に変わりました。
例えば、王褒さんの作品《僮约》の中で、
“目泪下,鼻涕长一尺。”(目から涙が流れ出して、鼻水は一尺位垂らした)。
ここの「涕」は鼻水と解釈します。
「金櫃要略」の中で、「涕」は「痰」として解説された時もあります。
例えば、“肺中寒,吐浊涕。”(肺の中に寒邪があれば、濁でいる痰が出る)。
ここの「涕」は痰という意味です。
では、古代中国語の「鼻水」は何と言いますかというと、
“泗”(中国語読み方siの四声)といいます。
例えば 中国の唐の詩人・杜甫(とほ)の晩年の名作、
「岳陽楼に登る」の一句、「軒に憑(よ)りて涕泗(ていし)流る」です。ここで詩人は、
わが身の衰えと世の中の乱れを思って涙しているのですが、
「涕」は目から出る涙、「泗」は鼻を通って出てくる涙、
つまり泣きながら流す鼻水のことだそうです。
“涕泗”、涙と鼻水が同時に出てきた、非常に悲しいという意味です。
「涙」は【説分解字】の中で、“目液也”。
【本草】の中で、“淚者,肝之液”。
つまり、涙は肝に繋がって、目から出る液体です。
中医学津液の解説によれば、
流動性が高い物は津といい、
流動性の低い、固定な部位を潤う役目をする水分は液といいます。
ということで、涙は津ですか液ですか、
その働きによって違いますね。
「涙」は別の書き方「泪」もあります。この二つの漢字は同じ意味です。
前者は中国の繁体字で、後者は中国の簡体字です。
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