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精油の安全性ー「致死量」 2018年12月09日


精油の安全性ー「致死量」2018年12月09日



精油の安全性ー「致死量」

2018年12月09日(日)12:08 AM

北習志野駅のすぐ近く、アロマサロンを経営しているカモミールのミール長です。

精油の安全性に関する書物を読む時「致死量」という言葉は度々目に入ると思います。

では具体的に「致死量」という言葉をどう理解しますか?

 

実は、同じ物質の致死量もそれを摂取する人間の体重によって変わってきます。

小さな赤ちゃんの致死量は成人についての同じ物質の致死量の約10倍も少ないものと思います。

そして致死量の数字は小さくなればなるほど、毒性が高いです。

具体的な例を出して説明します。

最も毒性のある精油ボルドー葉は0.13g/kgの毒性を持っています。

体重50kgの人と75kgの人、それぞれ何れ位のボルドー葉を摂取すれば死にますか?

計算の仕方:

50kgの人:0.13x50=6.5g

75kgの人:0.13x75=9.75g

つまり、毒性は実際の致死量にいよって測らず、体重のキログラムあたりで死を招くのに

必要なグラム数で計算します。

 

では一番毒性の低い精油の一つ、セイヨウカノコソウは15g/kgという毒性レベルです。

上の計算式によって、体重75kgの人の致死量は1125gです。

約1キロの精油を飲むのはありえないでしょう?

 

ロバート・ティスランド著、高山林太郎訳の

「アロマテラピーのための精油安全性データマニュアル」を参考しました。