粽&葦 2015年06月19日
こんにちは、
旧暦の5月5日、中国の粽を食べたくて食べれないミール長です。
一般的に中国の粽の中身は棗、小豆、糯米は入っています。
粽を包む用な葉っぱは葦という植物ですね。
葦(あし/よし)というイネ科の多年草です。
学名はPhragmites communisといい、
温帯から熱帯にかけて湿地帯に群生する植物です。
新約聖書&旧約聖書ともに葦はよく登場します。
虐げられた弱者は葦に例え、
「彼は傷ついた葦を折らず、くすぶる灯心を消さない」
(旧約聖書イザヤ書42:3)という聖句があります。
葦は生薬にもなります。
葦茎や芦根を服用すると体内水分調節作用、
消炎、利尿、止渇、鎮吐作用などがあり、
解熱、口内乾燥解消、浮腫の解消、
胃熱が原因の嘔吐などに用いられます。
葦の葉っぱで包んだ粽を蒸すと
もしかしたら葦の薬用成分は粽の糯米に入るかもしれないですね。
葦の根は毎日水の中に入っていても、
植物自身は必要な水分だけを吸い込んで、
体内の水分を調整するのは得意です。
人間の身体の水分を調整するために葦の根を生薬にして
きっと葦の知恵を使いたいですね。
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