『黄帝内経』の五音
「陰陽五行学説と中医アロマテラピー」セミナーで
五行色体表の一部を紹介しましたが、
それの続き、五音を紹介します。
木、火、土、金、水のそれぞれは五臓の肝、心、脾、肺、腎、
五音の角(木)、徵(火)、宫(土)、商(金)、羽(水)に対応しています。
角(木)、徵(火)、宫(土)、商(金)、羽(水)を音程に訳すと
角(la)、徵(mi)、宫(do)、商(re)、羽(so)になります。
音楽を聞いて五臓の調子を整え、
健康になる考え方は七千年前仰韶文化時期から始まりましたらしい。
『吕氏春秋·古楽篇』の中にも『黄帝内経』の中にも、
音楽療法に関することを記しています。
では、何故角(la)、徵(mi)、宫(do)、商(re)、羽(so) の音は
肝、心、脾、肺、腎に対応しているでしょうか?
資料を調べたら、このような説明がありました。
“宫为脾之音,……可用宫音之亢奋使之愤怒,以治过思;
商为肺之音,……可用商音之欢快使之高兴,以治过忧……”
訳すと、宫(do)の音は興奮させる、怒らせる効果を活かし考えすぎにならないように脾にいいです。
商(re)の音は喜ばせる効果があるので、肺に対応する悲の感情を緩和することができるなど。
音のリズム、波動、テンポを利用して情緒に影響を与え、
更に五臓の調子を整える目的を達成します。
そういうふうに考えれば、
7000年前の音楽療法と今の音楽療法は大して変わっていないかな。
難しい話を止せ、
五臓の働きにいい曲をyoutubeで見つけて、
皆さんも聞いてみましょう。
木、肝、曲名《胡笳十八拍》
火、心、曲名《紫竹调》
土、脾、曲名《春江花月夜》
曲名《十面埋伏》
金、肺、曲名《阳春白雪》
水、腎、曲名《梅花三弄》
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